フィリピンのメトロマニラにはMRT(Mass Rail Transit)とLRT(Light Rail Transit )Line1、Line2の3路線が走っています。3路線とも地上を走る電車です。今回はそのLRTに乗るときの切符を買うときの話。
フィリピンの電車は乗車前、そして乗車中にいたるまで大混雑しています。最初は入場するとき。切符を買う前にセキュリティーチェックがあり、荷物検査を受けなければいけません。まずはこれを受けるために行列が出来ます。
次に切符を買うとき。一部自販機のある駅もありますが、大抵の駅では窓口で人海戦術により切符を販売しています。料金は距離によって異なり、乗客は1人ずつ窓口で行きたい駅を伝えて購入していくので手間と時間が掛かり、ここでも大行列ができます。ちなみに最低料金はLRT、MRTともに12ペソ(約24円)ということで抑えめの価格設定。
そして電車内。始発駅だとそれなりに空いていましたが、駅に着くたびに乗車率が増え、5つも過ぎれば朝の山手線ラッシュ状態になります。めちゃ混みです。気合いを入れないと降りられません。都合13時台と18時台に乗りましたが2回ともに大混雑。18時の方は帰りラッシュに巻き込まれたのかもしれないですが、13時でも同じくらい混むなんて…。
さてさて、こんな大人気の電車の切符ですが、日本のような紙の小さな切符ではなく、アジア圏の国に多い使い回しカード型です。LRTの切符を買ったときにふと、何か見覚えのある顔にふと目がとまったわけですが、それこそが安倍元首相の笑顔でした。フィリピンの切符に安倍さんの顔!?
どうやら、LRTの建設に日本企業が関わっていたそうで(住友商事、伊藤忠商事、三菱重工など)、この功績を讃えLRT1の切符はアロヨ大統領と安倍元首相のデザインになったそうです。にこやかな笑顔でフィリピンでの好感度は高そうです。
ちなみに、電車だけが混雑しているのではなく、道路もあちらこちらで渋滞しています。運転も車線が無いのかと思うときもあるくらい蛇行したり、車線変更も頻繁に行われていて、かなりの熟練が必要そう。
写真はフィリピンの乗り合いタクシー、ジプニーで溢れた道路です。片側5車線くらいある道路なのに混んでます。派手なペインティングと形により、1台と同じデザインのジプニーは無いと言われているらしいです。