ここ2ラウンドではドライバー、アイアン、アプローチ共に安定している。練習の度に撮影してもらいスイングの軌道がプレーンとどれだけ離れているのか確認して、それを修正しているのが実を結んできたのかもしれない。ショットだけなら確実に80代前半だろう。その状態で1つ改善が無い、いや素直に悪いのがパッティング。同伴者からはイップスだね!(笑)と言われる状態…。どうする、自分。
ここ2戦共にパッティングは40超え。ほぼ全てショート。振り返ると最近急に悪くなったのでは無い事に気付く。今まではボギーオンが多かったのに(つまりアプローチでピン側に寄っていた)、パーオンが多くなった事で、ピンから遠い所にオンする事になり、ダメパットが顕在化しただけ、と言う事だ。イップスと言うよりは元々ヘタなのだ。
正直なところ、自分には芝目がよく分からない。フックなのかスライスなのか、その傾斜が分からない。眼が悪いからと言っていつまでも分からないでは通じない。今まではホールからボールまでを歩いて足の裏で傾斜を感じて、曲がり幅を考えていた。
距離感も適当だ。歩測してもよく分からない。このくらい、という感覚で打っていて、力加減、パターの振り幅に目途というものを持っていない。
ストロークでまっすぐ転がす事だけは、まぁそれなり。
こう書いてみると、「曲がり幅を考えて、距離感を考えて、ラインに沿ってまっすぐ打つという状態」、つまり「パッティングして入る入らないに関わらず経験値が溜まっていく」、という状態ではないわけだ。たまたま運が良いと入り、悪いと入らない、ラッキーパットに頼る状態と言える。
そこで今回は独特のパッティングでワールドクラスのプレーヤー、青木功がパッティングに関する内容だけで執筆した本、パットの神髄。
青木功のパッティングが素晴らしい事については異論を述べる人は少ないだろうが、何分独特のスタイルのため、万人に受けるものでは無いだろう。自身も著書で、「あなたのパターンを崩さずに、どのように取り入れるかを考えて欲しい。その上でどうしたらより確実なパットができるかに結びつけて欲しい」と語っている。そう、青木流パッティングフレームワークとして読めということだ。
さて、今回はこのパットの神髄を読んで、記憶に留めておこうと思う要点は3つ。
1つ目はグリップ。左グリップ主導でしっかり打つと言う事。彼は左手小指、薬指、中指で、ギュッと握って打つ。パットの基本は、いかに左手をしっかりと振り切れるかにある、というのが持論らしい。そして右足体重で打つ。左足体重はヘッドが地面につかえたりしてスムーズな送り出しが出来ない。右足体重の方がラインを見やすくヘッドをライン上に出しやすいという。青木功らしいパッティングスタイルだが、安定した軌道を持つ為に取り入れてみたい。
2つ目は、50センチは強めにまっすぐ。強く、と言うのはしっかりとテークバックを取って、と言う物ではなく、自分の思う強さよりも一歩の強さ。そしてカップを外さないで打つ。と言う事。
3つ目は、ライン全体をくまなく読むのではなく。カップ際1メートル部分の傾斜と芝目を中心に読む事。ボールに勢いがあれば多少の傾斜と芝目の影響は受けない。ほとんど無視するくらいの気持ちとか。そして球足が弱くなる残り1m。ここだけはしっかりと読む事でパッティングの難しさは半減しているという。
次回ラウンドでは上記3点を意識して望みます。
私もその本買おうと思います。
パターについて語り合いましょう。
パッティング技術に絞って語られた本はなかなかお目に掛かりませんからね。以前「禅パッティング」も読みましたが、あの本はメンタル中心でした。