Wii Fitを購入して取り合えず初期に遊べるメニューを一通りの試してみた。噂どおり新しいインターフェースのこの商品にかかると、今までコントローラーでやっていた既存のゲームを面白くさせてくれる。重心移動をうまく使って遊びを体感させてくれるわけだ。そんなWii Fitで何より惹かれたのは、ウィーボ(Wii Fitの中の案内役キャラ)の重心移動チャレンジ。自分の重心を、ウィーボの言うとおりに左右のバランスを図りながら指定したバランスに揃えるのだが、閃いてしまった。これはゴルフに使えると。そして思った。使うべきだと。
スポーツにおいて重心はとても重要なファクターだ。例えばランニングにおいて重心は絶えず体幹の前において、左右にぶれないフォームを維持し続ける事が大切になる。例えば野球のバッティングについては最近4スタンス理論(キミは松井か、イチローか。―野球革命 4スタンス理論)にて、重心に応じたフォームについて語られるくらいの内容がある。自分はやらないので説明は出来ないが、同じようにテニスにも重心移動によるストロークがあるはず。
ゴルフ4スタンス理論―タイプ別でこんなに違う! 正しいフォームは4つある。
さてゴルフだ。ゴルフではアドレス時点での重心は体幹の真下ではない。長いクラブを持った姿勢である以上、自然に立って重心を体幹の中心においた場合に対して少しだけ前にでる。スイング中はその重心がトップスイングに至る過程で右側に移り、ダウンスイングに入る際に急激に左に移る。その重心の移動する速度はそのままスイングスピードに比例するはず。つまり重心はスイングに応じて体幹の前、右、左と半円の軌道が安定して動く事で、安定したスイングとなる。はずだ。この測定を機械で行おうとすると、以前はテーラーメイドのMATTなど大掛かりな測定機械を用いなければいけなかったので、一般人としては気楽に測定調査できる環境には無いわけだが、なんとWii Fitはこれ一台でそれを実現してしまう。Wii Fitの重心の可視化は、上下左右への動きを非常にレスポンス良く画面に表示してくれる為、実際の体の動きと同タイミングで画面に表してくれる。
Wiiリモコンは、元々3次元の位置を2点で測定する為、いわゆる面の角度を表現できる。つまりゴルフなりテニスの面を表現できるわけだ。ゴルフクラブのシャフトに比べて太いため、短めの練習クラブにリモコンを装着するものでも開発してもらい、Wii Fitの上でスイングするゴルフゲームを開発すれば、今までに無くリアルなゴルフゲームを開発できるはず。いやもうこの際トレーニングゲームとしてでも開発してくれないかな。買うから…。
と、話しが横道に逸れたが、スイング中の重心を可視化できるWii Fitはゴルファー必須アイテムだ。特にスライスで悩むゴルファーには試して欲しい。大半の方のスライスの原因であるアウトサイドイン軌道は、重心がアドレス時点より前に出る事で表現されるのだから。どの時点で前に出るのか可視化できるのだから、その動作を起こさないように調整できる。インサイドアウトのダウンスイングだ!と無理やり修正しようとしても、なぜアウトサイドインになるのかが分からない限り修正できない。当たり前に事だけど、なぜか雑誌には書かれないんだよな。原因を潰さない限り過程を治しても完治はしない。
何事も可視化する事で対策は立てやすくなる。お試し下さい。