横峯さくらの力強さ

怒涛の逆転劇だった。女子ゴルフの富士通レディースは横峯さくらの勢いが勝ち、逆に首位スタートの上田桃子は彼女の良さである攻めが空回りしてしまったのか。今季3勝目に加え、上田桃子に続いて今季の賞金が1億円を突破した

サンデーバックナインの恐さにギャラリーも慄いたに違いない。15番ホールを終えて上田桃子の4打リード。誰もがもう上田桃子の優勝を描いていたはずだし、プレーしている横峯さくらでさえ「2位モード」に切り替えたらしい。だがそこからドラマが待っていた。16番、17番でバーディを奪い、逆に上田桃子は、16番、17番、18番で、ボギー、パー、ボギー。特に18番の1メールのパーパットを外してしまったのが痛い。

プレーオフ1ホール目も横峯さくらは6メールのロングパットをねじ込んで上田桃子にプレッシャーをかける。ここは4メートルの上田桃子も凌ぐ。だが2ホール目での自滅…。

優勝後、「ビックリした」という横峯さくらに対して、上田桃子は「ボギー、パー、ボギー。考えられないような上がり3ホール。やってはいけないようなミス。仕方ない。」と答えた。これで賞金ランキングも1270万円差の2位に迫り、賞金女王もまだまだ混戦模様が続く。

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