SONYサポートスタッフの活躍により、ブラウン管テレビKD-36HR500は見事生還を遂げた。
いや~よかったよかった。何が良かったって、サポートスタッフのおっちゃん。まさに技術者魂そのものでした。
電話で伺った内容から既に故障の目星は付いていると言いながらも改めて症状をヒアリング。そして動作確認。無料で直せる範囲と断った上で作業開始。パソコンの非どころじゃないテレビの基盤(まさに電子機器。あんなに基盤だらけとは思わなかった)と配線を弄繰り回しながら目的のICと基盤を見つけ出し、ICを取り出し新しいものと交換。当たり前のようにはんだごてで溶接作業。全てが流れるように進む。
その間興味本位の自分の質問にも答えてくれた。確かこんな感じ。
(O:おっちゃん、M:自分)
・M:基盤は標準化されてるの?
O:製品毎に違う
・M:この製品扱ったことは?
O:10例程度
・M:この症状しってた?
O:症状と過去の経験から原因は分かる
・M:マニュアルじゃ分からないですよね。
O:経験は必要
・M:テレビの基盤ってこんなにあるんだ?
O:普通はない。このモデルはソニーのブラウン管最終モデルなので頑張った
・M:実はブラウン管の方が綺麗じゃない?
O:確かにアナログでないとまだ表現できない映像はある
・M:ブラウン管勿体無い。
O:ブラウン管は性能良くても消費者に見てもらえない。技術を追いかけた結果プラズマでは後発になった
逆に質問もされる
・O:なんでブラウン管買ったの?
M:プラズマより綺麗だし目に優しそうだから。
・O:こういうの(修理作業とか)興味あるの?
M:ありますよ。
O:でも日本の女性はあまり興味を持たないんだよね。
M:あまり見かけませんね。
O:この辺の外人の女性は大抵興味をもってくれるんだよ。部屋の1部として電化製品も扱ってくれるんだろうね。
そうなのか。
さらにオールマイティなサポート技術者の高年齢化と後発の不足に嘆いている現状を語ってくれた。
動きに躊躇いが無く確信に満ちた人の動きは美しい。また無数のICと基盤、ケーブルが整然に配置された統合基盤も美しい。家で仕事する中、1時間ちょっとの贅沢な息抜きになりました。