オーストリアが日本語表音表記をオーストリーに変更するそうだが、その理由はかなり切ないものだった…。まぁねぇ。
オーストリー大使館商務部
Österreich 日本語表音表記 の変更について
日本ではオーストリアはオーストラリアと常に混同されております。この違いを明確にするため調査を始めたところ、Österreich には以前は別の呼び名があったことが判明致しました。 Hungary(現在のハンガリー共和国)がホンガリーと呼ばれていた頃、すなわち19 世紀から1945 年までの間、Österreich はまさに「オウストリ」と表記されていたのです。今日でも多くの日本人は「オウストリ」をÖsterreich として認識しております。 当時も今日と同様に、国名表記の標準化はありませんでした。
文献を紐解けば、1873 年に発行された地理誌「萬國地名往来」にもÖsterreich は「ヲウストリ」と表音表記されております。日本が参加した1874 年のウィーン万国博覧会においても、Österreich は「オウストリ」と紹介されております。
そこで、私たちは発音と表記を考慮し長音(ー)を入れ、Österreich の呼称を 「オーストリー」 と変更することで、
オーストラリアとの違いを明確に致します。
オーストリー大使館、及びオーストリー大使館商務部の表示は現在変更中であり、名刺の表記は既に変更済みです。
より多くのオーストリー及び日本の機関、企業、個人の方にこの新しい表記を使用していただくことにより、 「オーストリー」 の名が広く速やかに浸透していくことと存じます。