うちの父親は人生を通して岩槻での生活を愛している(高校はクレヨンしんちゃんで有名な市の高校に行ったり、大学は日吉までいっていたようだがやはり地元に戻り就職して過ごす)。誘っても来る気配ナシ。東京まで出てくる事がまず無いため、東京で両親とディナーを一緒にするのは今日が初めてとなった。
と言っても彼が積極的に機会を作った訳ではなく、四国に旅行に行った帰りに羽田を経由して品川で一緒にごはんをしたい、という母親の説得もあって実現する事に。
自分にとってもこんな機会は今後を通してそう無いかもしれないと考え、それに相応しい場所を考える。旅行帰りで疲れた両親なので駅から遠いのは難しく(岩槻に帰るし)、また年も年なので柔らかい料理であるべきで、また煩くなく落ち着いて話せる場所が欲しい。当然美味しいもので。
で、白羽の矢をたてたのはストリングスホテル東京のTHE DINING。フレンチをベースにイタリアン、アジアンテイストを融合したフュージョンスタイルの料理を出してくれる。またホテルらしいホスピタリティで応対して貰える事を期待(これが一番大事かも)。
THE DINING
パノラマ風景(マウスで上下左右にぐりぐり動かせます)
http://www.hyperviewer.jp/host/strings/panos/dining.html
弟もやってきて正月以来家族で食事。最初はこんな小綺麗なとこじゃ何食べてるか分からん的な事を言っていた父親だったが段々と饒舌に。公務員生活を続けているくせに彼の考え方は自由奔放、意外と論理的。そして経験を重視する。昔は本当に適当でいいかげんな父親だと思っていたが、今話すとなんて息子想いな父親なんだろうと思ってしまう自分がいる。
笑いながら、一度病気で死にかけた時に生きる重さを感じたとか言っていたが、本当にそうなのかもしれない。その時以来毎シーズン母親と旅行に行くようになったし、嫌いな飛行機も乗るようになった(以前は国内は北海道行くにしても電車か車。これは大変)。今はその時の時間をいかに楽しむかを大事にしているらしい。またロト6に全力で取り組んでいるらしく、毎年5,6本は大きい所を当てているらしい。ロト6のロジックについて熱く語ってくれた。適当に聞いていたらこの考え方は高等過ぎるか、とか言い出す始末。また毎日新聞とテレビから新しい情報を取り込み、お前らより勉強してるぞ、と豪語していた。本も読む。まぁ情報摂取量で負けるわけないが、あの年齢になった時に自分がそこまで頑張っているかは分からない。
良い意味でこういう父親だったかな?と思ってしまった。離れて暮らすから違いに分かる様になったのか、本当に父親が変わっていったのか、それとも自分が彼の言葉を感じられるようになったのか、あるいはその全てか。
最後はお決まりの早く子供を連れて来いという話しでお開きに。確かに最後に出来る最高の親孝行はそれなんだろうな。はいはい頑張ります。