DEATH NOTE

といっても映画では無く単行本の方。ついに今月発売された12巻で完結…。

いつだったかに誰かから面白いと紹介されて、ふーんと1巻だけ読んでみたら見事ハマった。少年誌にしてはシリアスな絵と展開で、「一度読み出したら読みえるまで止められない!(A社)」「鬼才大場つぐみと小畑健が綴る一大叙事詩!(B社)」「この本のおかげで寝不足が続き仕事に手がつきません(C さん)」的な面白さです。

ノートに名前を書かれたら死ぬ「デスノート」という常識を超越したノートを手にして理想社会を築こうとする夜神月(キラ)と、様々な状況下を論理的に詰めてキラを逮捕(確保)したいLとの推理戦、心理戦がメインのストーリー。ノートの存在は超常的だが、それ以外の内容は極力現実感を持たせる事で、まぁマンガだからね、というようなフィクション感も少ない。

常識では理解し難い状況に対するLのアプローチは興味深く、巷ではグレーゾーンに対する検察とホリエモン/村上ファンドの動きと準えられたりとこれまた面白いテーマに発展したり。金儲けのどこがいけないんですか?に対して、悪い人間を裁き人の善意を促進する事はいけないんですか?と言う事。

漫画の小畑健はヒカルの碁に続き素晴らしいモノを送り出してくれたな。両方とも人間+ヘンなものを主人公とする設定だが違う立場で見事に組み合わさっている。次回作も楽しみ。

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